ブログ☆・・・でどうするの?としか言えない。

残暑お見舞い申し上げます。

お久しぶりです。山本陽子です。


先日から始まった新シリーズ全6回の

外国人対象のオンラインセミナーは【敬語】

敬語がむずかしい。との多数の声を受け、

このテーマを選択しました。

受講生は職場が違う、

日本語能力試験のN4~N2レベルの方々です。


職場で、よほどの要求がない場合は、

丁寧語(です・ます)に、

適切な態度と表情が合わさっていれば、

相手を不快にする確率は減ると考えています。

そんな話をしながら、グループワークの

「働くうえで日本語で困ったこと・うれしかったこと」へ。


✿日本人の名前の読み方がむずかしい。

 東海林さんを例に挙げていました。

 上村(うえむら・かみむら)さん、藤原(ふじわら・ふじはら)さんなど、

 読み方の違いにも戸惑ったと話していました。


✿帰り際、「お疲れ様でした」と声をかけてもらい、うれしかった。


✿母国を離れ、日本語を学び、働くことを誉めてくれてうれしかった。


1つ1つの発表に感想や私なりの助言・対策を添えていきます。


最後の発表では、悔しかったことも。


思いや考えを日本語で説明できなくて、

資質や能力がないと思われ、仕事で差別される。


仕事で差別されるというのは、任せてもらえないとの意味です。

この発表に対して、質問してみると、

「バカにされる」「相手にされない」といった

彼・彼女らの所感が返ってきました。


悔しさ、悲しみ、苛立ちを
受け止めた後、


私は介護職の指導者として、

【安全確保】が求められる仕事ゆえ、

自らの言葉で状況や思い、考えを説明できない職員に、

任せられない業務はある。とはっきり言いました。

それは、日本人でも同じですと付け加えました。

受講生らのそれまでの笑顔や和らいだ表情は、一気になくなりました。

数秒後に、

「日本語力が理由で仕事で差別される、任せてもらえない。

で、みんなはどうしますか」

まだ、誰の表情も変わらず、口も開きません。

「・・・・・・としか私には言えない」と続けました。

また、数秒後に、

「がんばるしかなーい!!」

彼の言い方がユニークだったせいもあり、

オンライン越しのみんなに笑みがこぼれ、

うんうんとうなづき、最後は、いつもどおり、

お礼のことばで手を振って、画面から消えていきました。


彼・彼女たちだけではなく、

生きている限り、交流がある限り、

他者からの反応はあります。



「・・・・・・でどうするの?」


苦境を強いられた時、呟きながら、

時に羽目を外しながら、

近い未来を描きながら、

寄り道しながら、

自分の意志、

誰にも邪魔はさせないぞ。


がんばりたいんだから、がんばろうっと。