ブログ☆僕は好きなだけ食べてもらったらいいと思う。

アクセスをありがとうございます。

山本陽子です。


介護リーダーからのご相談です。

(本人了承済)

Aさんは、3食きちんと食べているのに、

お腹が空いたと訴えが頻回あります。

僕は、その人が食べたいだけ、

満腹になるまで、好きなだけ、

食べてもらったらいいと思っています。

でも、職員は、賛同してくれません。

やる前に、やっても無駄と言われます。

どうしたら、いいでしょうか。


賛同してくれないということが主訴だったので、

どんな風に職員に提案しているか聞いてみました。

「やってみなければわからないから、やりましょう!」


うーん、それでは、言葉足らずですねぇ。

提案の根拠・リスク(やるリスク・やらないリスク)

を付け足さないと、

同じように考えている職員以外は、

動かないと思いますよ。

納得しづらいし、不安で動けないですよね。


リーダーは、お腹が空いたという訴えから、

空腹を満たすという目標(解決策)を、

一直線に結んだようですが、

疾患的理由や精神状況によって、Aさんの様々な表現が

「お腹が空いた」に集約されているのかもしれませんね。


✿認知症・認知症ケアの理解。

✿個別化のためのアセスメント。

✿多職種連携。(必要時の家族連携)


起きている事実(点)だけではなく、

継続性(線)や全体図(絵)で観察することが必要です。



空腹を満たしてあげたい。

この思いが強いリーダーでしたが、

段階を踏むことも大切ですね。

空腹→満たすために好きなだけ食べたらいい。

の発想は、0か100思考のリーダーに見受けられます。

介護職は、その人らしさに加え、

健康な生活の継続も考えて、

支援をしなくてはなりません。

また、個と集団をバランスよく、

サービスを提供し続けなければいけません。

今回は、米飯を2杯にして様子を見てはどうか、

(リスクを分析した後、必要関係者に了承を得て)

ということで、相談は終わりました。


相談者の主訴は、「職員が賛同してくれない」でしたが、

リーダーは、何より、空腹感がずっとある

Aさんに対しての思いで、葛藤され、心を痛めていました。


先々日は、別の施設で、

同じようなご相談がありました。


日々の誠実なケアに頭が下がります。

私も目の前の”見逃せない”

大切な現実に向き合います。


よーし。


4月21日のアジサイ

5月17日のアジサイ


今年はどんな彩りになるか、楽しみ。