ブログ☆介護過程①情報収集

アクセスをありがとうございます。

山本陽子です。


介護職以外の方に、

介護や介護保険についてお話するときに、

意外と知られていないと思うのは、

介護(サービス)が個別介護計画に基づき、

提供されていることです。

介護職は行き当たりばったりで、

利用者の生活を支えているのではないんですね。

相手のニーズに沿った計画を立てるために、

相手のことを適切に知る必要があります。

情報収集です。


80代のSさんが夜眠れないのは、

日中の活動が少ないため、

施設生活に慣れておらず緊張しているため、と、

担当者は、仮説を立て、アプローチを行っていました。

しかし、しっかり、Sさんとコミュニケーションをとってみると、

近年まで自宅で看ていた夫の介護の習慣だとわかりました。

70代のRさんが歩行器を忘れて歩き始めるのは、

認知症の記憶障害のため、

この理由だけだと思っていた介護職は、

Rさんとコミュニケーションをとることで、

「自分は歩行器がなくても歩ける」と考えていたことがわかりました。


介護職のコミュニケーションの専門性は、

認知症がある人には、閉じられた質問から始めてみる、

失語症がある人には、静かな環境を心がける、

疾患の理解や性格、好み、指向、状況などを踏まえて、

相手が話しやすくなる、話したくなるように、

コミュニケーションの方法を選べることだと考えています。


人は生きている限り、コミュニケーションを繰り返します。

人として、適度な距離感を保ち、

専門職として、柔軟な方法を身につけていきたいと思います。

訪問先施設に早く着き、散歩していたら、

猫がにゃー、にゃー、にゃー。